ジャパンカップ 陣営コメント

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1.ムイトオブリガード

7歳馬ムイトオブリガードが元気いっぱいだ。先週CWコースで6F81秒3~1F11秒8。この日もCWコース併せ馬でいっぱいに追われ、6F81秒7~1F12秒1の好時計。シックザイン(2歳未勝利)を4馬身ちぎった。「先週もやっているので今週は相手なりに。上積みはどうかと思うけど状態はいい」と角田師。一昨年8着以来のジャパンC出走で自身4度目のG1参戦。「得意な距離、コースでこの相手にどれだけやれるか」と指揮官は目を輝かせていた。 

2.コントレイル

ジャパンC・G1」(28日、東京)

 今回がラストランとなるコントレイルが24日、正真正銘の最終追い切りを行った。主戦の福永を背に栗東坂路で単走。手綱をガッチリ押さえながら、外ラチ沿いで小気味良いリズムを刻む。徐々に手綱を緩めていくと、それに合わせるようにグングン加速。終始追うようなアクションはなかったが、4F51秒0-36秒9-12秒0の好時計を楽々マークした。しまいの伸びはさすがの一語。本番へ万全の態勢で向かえそうだ。以下、福永との一問一答。

  ◇  ◇

 -最終追い切りは好時計をマーク。感触は。

 「矢作先生の指示よりは速くなってしまったが、馬自身はリラックスしていたし、決して無理をさせたわけでもない。息遣いもケロッとしていた」

 -中3週。天皇賞・秋と比べてどうか。

 「前走もいい状態だったが、同じくらいいい雰囲気で来ている。いつも休み明けの方がいいタイプだったが、いつもの休み明けのようなフレッシュさがある」

 -今回の相手関係は。

 「今年のダービー馬もいるし、その他にもG1で戦ってきた馬が多く出走するので、簡単なレースではないと思う」

 -ジョッキーにとってコントレイルとは。

 「特別な存在。騎手人生の終盤に差し掛かっているタイミングで現れてくれた、宝物のような存在」

 -意気込みを。

 「ラストランなので、無敗の3冠馬として彼の名誉を守るためにも有終の美を飾りたい」

  ◇  ◇

 以下、矢作師との一問一答。

 -前走を振り返って。

 「非常にレベルの高いレースだった。ゲートの出という点で、一つのミスが命取りとなったレースだった」

 -今年は中3週での参戦となる。

 「思いのほか疲れがなかったのが何より。去年の菊花賞からジャパンCは中4週あったが、あの時とは比べものにならないくらいはるかに回復が早かった。非常に調整しやすかった」

 -理想の枠順は。

 「内の方がいいと思うが、二四なのでそれほど気にしていない」

 -これが引退レース。どんなコントレイルを観客に見てほしいか。

 「3冠馬としての誇りを持った強さというのを見ていただきたい」

 「菊花賞・G1」(2020年10月25日、京都)

 令和の3冠馬コントレイルが、ジャパンC・G1(28日、東京)でラストランを迎える。無敗で3冠を制した名馬の軌跡を全5回にわたって振り返る。今回は3回目。

  ◇  ◇

 過酷な淀の芝3000メートル。「この先、使うことのない距離」。戦前、福永はこう話していたが、3冠を狙う上で避けては通れない。適性外は承知の上で、腹をくくって挑んだ一戦だった。

 道中は力みながらだったが、主戦は折り合いに腐心。迎えた直線はアリストテレスとのたたき合いが続く。抜かせない。負けられない。最後は何とか首差しのぎ切り、父ディープインパクト以来となる史上3頭目の無敗3冠を成し遂げた。「危ねぇーっ」。引き揚げてきた第一声からも、相当に肝を冷やしたことが分かる。

 これほどの苦戦はキャリア初。矢作師は「その中で勝ち切った、抜かせなかったことで強い馬だと再認識した。今まで一生懸命に走ったことのない馬が、恐らく初めて一生懸命に走った」と激闘を回顧。鞍上も「2周、力んだまま3000メートルを勝った馬を僕は知らない。コントレイルの底力に勝たせてもらった」と相棒をたたえた。

 種牡馬入りが目前となった今、福永は「3冠は大変。3000メートルの馬と違っても勝たないといけないから」と改めて力走をねぎらい、「これ以上のディープの後継はない。種牡馬としての成功を疑わない」と熱っぽく語った。打ち立てられたまばゆいばかりの金字塔。前年7月に急逝した父の最高傑作が、さらにその価値を高めたクラシック最終章だった。

11月28日(日)に東京競馬場で行われるジャパンカップ(GI)に出走予定のコントレイル(牡4、栗東・矢作芳人厩舎)について、共同会見の福永祐一騎手のコメントは以下の通り。

「(今日の追い切りは)矢作先生からの指示よりは少し速くなってしまったんですが、馬自身の走りとしてはリラックスしていましたし、決して無理をさせていたわけではなかったんですが、非常に速いタイムが出ました。走った後の息遣いもジョギングしてきた後のような感じでケロッとしていましたが、指示よりは速いタイムになってしまいました。天皇賞の時も非常に良いコンディションでしたが、同じくらい良い雰囲気で来ています。いつも休み明けの方が良い馬ではありましたが、今回は中3週ということではありますけれども、いつもの休み明けと同じようなフレッシュさがありますし、馬自身も精神的にすごく落ち着いていますので、状態面に関しては問題なく行けるんじゃないかと感じています。

ダービーを勝っている舞台ですから、(東京芝2400メートルは)全く問題ないと思います。今年のダービー馬もいますし、GIで戦ってきた馬たちが多く出走するので、簡単なレースではないと思っています。

まだ具体的なイメージを作る段階には入っていませんが、今年に入ってからゲート内の駐立が徐々に悪くなっていますので、できれば偶数枠が良いな、と思っています。今年に入って駐立がうるさくなってきていますが、外的要因で暴れている感じではなさそうなので、あくまでコントレイル自身の中で昂りすぎる面がありますので、スタンド前発走になることで、環境が駐立に影響を及ぼすタイプではないと思います。

僕自身は40歳を超えていますので、騎手人生の終盤に差し掛かっていますが、そのタイミングで現れてくれた、(コントレイルは)特別な、宝物のような存在で、無敗の3冠というものをプレゼントしてくれましたから、特別な存在です。

どのレースも印象深くはありますが、ダービーでの勝利は圧倒的な強さを見せつけてくれましたから、あれがあの馬の今までで言うと一番良い走りになると思います。今回もそういう走りを見せられるように、全力を尽くしたいと思っています。

数多く、種牡馬として活躍している馬にも騎乗させてもらいましたが、やはり特別な能力、乗り心地を持った馬ですね。ディープインパクト産駒も数多く乗せてきてもらっていますが、ディープインパクト自身に跨ったことはありませんが、サイズ感もそうですが、頭の良さ、柔軟さ、そういったものは一番似ているんじゃないかな、と思うような馬です。無敗の3冠馬から生まれた無敗の3冠馬ということで、競馬史の中でもそういう存在はなかなか出ないんじゃないかな、と思える馬ですし、彼の背中を知っていることは僕自身にとっても大きな財産になっています。今後またさらに種牡馬として、おそらく活躍してくれると思いますが、子供たちに乗るときに、お父さんの背中を知っていることを誇りに、強く思えるんじゃないかな、と思います。

ラストランなので無敗の3冠馬として、彼の名誉を守るためにも勝って、有終の美を飾りたいと強く思っています。それがお客さんの前で見せられたら、と思っています。

(ジャパンカップは)世界に誇れるレースだと思いますし、世界のホースマンが注目していますから、日本一を決めるにふさわしいレースなんじゃないかなと思います。

(陣営や牧場の人とは)ラストランが終わってからゆっくり話し合えればと思っています。今は週末のことだけに専念しています。

ロナ禍で生まれた3冠馬ということで、非常に暗い世界に光を差してくれた存在だと僕自身は思っていますし、個人的には無敗の3冠をプレゼントしてくれたスーパースターなので、この次の舞台も彼にとっては重要な役割が控えていますが、競走馬・コントレイルとしての最後を良い形で締めくくれるように最善を尽くして騎乗したい、と思っています」

11月28日(日)に東京競馬場で行われるジャパンカップ(GI)に出走予定のコントレイル(牡4、栗東・矢作芳人厩舎)について、共同会見の矢作芳人調教師のコメントは以下の通り。

「(秋の天皇賞は)非常にレベルの高いレースだったと思うので、その中でゲートの出、ダッシュという点でひとつのミスが命取りになったレースだと思います。思いのほか疲れがなかったのが何よりでした。去年の菊花賞からジャパンカップは中4週あったわけですが、あの時とは比べ物にならないほど回復が早かったので、非常に調整がしやすかったですね。

(1週前は)併せた馬が先に行き過ぎていたので、追いかけるために内を回ったということがあり、時計ほどの負荷はかからず、78秒~79秒程度の負荷だと考えています。動きはもちろん良いです。いつも良いんですが、(今日も)本当もったいないくらい良い動きです。また一段上がった気がしますし、本格化してきたイメージは持っています。

(舞台設定は)何も問題ない、というか、良馬場でさえあれば良い設定だと思っています。この馬の場合は相手どうこう考えても仕方はないので、強い3歳馬もいますし、今年は海外の馬も有力な馬が来ていますので、いろいろ思うところはありますが、それよりもコントレイルの状態をベストにすることだけを考えています。

(ゲートに関しては)プールも含めてやれることは全てやったので、あとはレース前、コントレイルに『頼むから、大人しくしてくれ』と頼んでおきます。

(枠順は)やはり内の方が良いんじゃないでしょうか。ただ、2400メートルなのでそれほど気にしてはいません。

(自身にとってコントレイルは)言葉では表せないですよね。すごい馬で、本当によくぞうちに来てくれた、という思いです。

(同時期に管理したスターホースが)だいたい引退してしまうので、この後、ちょっと寂しい思いはありますが、コントレイルがいたことで他の馬が引っ張られた側面は否めない、と思っています。そういう点でも彼に感謝しています。

(強さ、凄みを感じたレースを挙げるとすると)皐月賞でしょうか。もちろん東京スポーツ杯2歳Sでもすごいと思ったわけですが、皐月賞もなかなか厳しいレースの中勝ち切ったことに感動を覚えました。

(最もプレッシャーを感じたレースは)菊花賞です。距離的な不安もありましたし、3冠の重み、というものはそれ以前のレースとは全く違ったもので、あの菊花賞のプレッシャーがあったから、世界中どこへ行ってももうプレッシャーは感じないな、というくらいのプレッシャーを感じていました。

(ファンには)もちろん、3冠馬としての誇りを持った強さを見ていただきたいですが、まさか引退戦まで入場制限がかかるとは思っていなかったですし、もっともっとお客さんに見ていただきたかったのが本音です。

泣いても笑っても最後のレース、とにかくベストの状態に仕上げますので、ぜひコントレイルの最後のレース、応援してください。よろしくお願いします」

3.ブルーム

◆調教状況
アラン・クロウ厩務員騎乗
調教時間:7時01分から7時27分
調教内容: 丸馬場で軽い運動をした後、ダートコースにて左回りでキャンター(1ハロン15秒から18秒程度)1400m、常歩600m、キャンター(1ハロン13秒から18秒程度)1400m、常歩200m

パトリック・キーティング調教助手のコメント
「両馬ともとても元気で、飼い葉はいつも完食しています。本日の調教は、昨日と同じ内容でしたが少し負荷をかけたものを行いました。馬の調子自体は、両馬とも動きがよく、騎乗した厩務員もレースに向けての調整過程に手応えを感じています。東京競馬場に移動してからの調教内容は、金曜日(11月26日)の馬場状態を踏まえて、A.オブライエン調教師に相談してから決めることになります」

ブルームは僚馬ジャパンと共に競馬学校の丸馬場からダートコースへ。軽めのキャンターなど同じメニューをキビキビとこなし、6F86秒8~1F13秒9でサッと。異国の地でも好調をアピールした。キーティング助手は「馬の調子は良かった。東京競馬場に移動してからの調教内容は金曜の馬場状態を踏まえ、A・オブライエン調教師に相談して決めることになります」と話した。

4.シャフリヤール

 「ジャパンC・G1」(28日、東京)

 軽快リハだ。川田を背にしたダービーシャフリヤールは24日、栗東坂路でトーセンスカイ(5歳2勝クラス)と併せ馬。可動域の広い大きなフォームで駆け上がり、4F53秒8-39秒0-12秒2で併入した。

 手綱越しの感触に、鞍上は「時計は指示通り。無事に終えられたのが何より」と納得の様子。毎日杯以来となるコンタクトとなったが、「あの時点ではキャリアも浅かったですし、体も幼かった。当然ですがしっかりとしていますし、バランスが良くなっていい走りをするようになったな、と思いました」と成長を感じ取る。

 秋初戦の神戸新聞杯はまさかの4着。藤原英師は「思った以上に悪天候だった。合わない馬場だった」と敗因を振り返る。この中間はしっかりと疲労を取り、万全を期した。「ここを目標にケアして体調を整えた。計画通り」と胸を張る。

 ダービーと同じ舞台で汚名返上といきたい。トレーナーは「瞬発力がありますから絶好の条件だと考えています」と府中二四を歓迎。「(ダービー)2着のエフフォーリアも天皇賞を勝ちましたから、レベルが高かったと改めて思う。それに恥じない馬」と“強い3歳世代”をアピールした。

 川田も力を込める。「コントレイルに挑める最後のチャンスですので、今年のこの世代のダービー馬として全力で胸を借りて挑んでいきたい」。4世代のダービー馬が集結する今年の一戦。世代交代を掲げて本番に臨む。

11月28日(日)に東京競馬場で行われるジャパンカップ(GI)に出走予定のシャフリヤール(牡3、栗東・藤原英昭厩舎)について、共同会見の川田将雅騎手のコメントは以下の通り。

「(今日の追い切りは)時計的にも指示通りで、無事に終えられたことが何よりです。(春に騎乗した時と比べ)あの時点でキャリアも浅かったですし、身体的にも幼かったので、その頃から比べれば、当然なんですがしっかりとしていますし、ダービー馬ですから失礼な言い方になるかな、とは思うんですが、しっかりしてバランスが良くなって、まとまりが出て、良い走りをするようになったな、と思います。

(相手関係は)ジャパンカップですからそれ相当の馬が出てきていると思います。ダービーを勝っているわけですから、(シャフリヤールにとっての舞台設定は)何ら問題ないと思っています。

(長所は)どうでしょうね。何よりもダービー馬である、ということが答えだと思います。

(自身の今年ここまでを振り返って)思うような結果をあげられない時間の方が多かったので、申し訳なく思っています。

今回、これだけの素晴らしい舞台の中、コントレイルに挑める最後のチャンスですので、今年の、この世代のダービー馬として、全力で胸を借りて挑んでいきたいと思います」

11月28日(日)に東京競馬場で行われるジャパンカップ(GI)に出走予定のシャフリヤール(牡3、栗東・藤原英昭厩舎)について、共同会見の藤原英昭調教師のコメントは以下の通り。

ダービーを勝たせてもらって、神戸新聞杯から、というところで計画を立てていて、(神戸新聞杯は)馬は良かったんですが、思った以上に悪天候で、自分も馬場を歩いたんですが、さすがにシャフリヤールには合わない馬場でした。競馬自体も競馬の後も疲労はあったと思います。予想外のレースでした。神戸新聞杯から菊花賞へ出走した馬を見てもわかるように、疲れが残っていたと思います。シャフリヤールの場合は2か月、しっかり疲労を取って、ここを目標にしてきました。ケアをして体調を整えて、ここまで順調というところで、計画通りに来ています。

(1週前は)動きを見たかったし、しっかり動かしたかったというところで、岩田望来ジョッキーを乗せて、併せ馬で最後はしっかり、良い動きで良い時計が出ました。(岩田望来騎手は)ずっとシャフリヤールの調教をつけてくれている人間ですから、神戸新聞杯よりも1度使ってしっかりしているのは感じ取ってくれたみたいです。

先週しっかりやっているので、(今日は)坂路で整える、という感じで、川田ジョッキーが毎日杯以来初コンタクトで、どういう感触であるか確かめる調教でした。時計も指示通りですし、動きも予想通りの感じですね。川田ジョッキーがどう判断するか聞きたかったです。(川田騎手は)終わってから『春よりもしっかりして、馬は動ける状態』と言ってくれました。

すごく乗りやすい馬で、ディープインパクト産駒で瞬発力がありますから、(東京芝2400メートルは)絶好の条件だと考えています。

世界のGIというだけあって、メンバーも三冠馬がいたり、歴代のダービー馬がいたり、外国馬もそうですが、リスペクトを忘れないようにして、こちらは挑戦者という感じで臨みたいと思っています。

競馬がしやすいのは真ん中くらいの枠だと思います。

(輸送は)春にクリアしていますが、テンションの上がる馬なので要注意で進めていこうと思います。

人(へのプレッシャー)というよりも馬が健康体であって、今度は神戸新聞杯ではなくて大一番ですから、馬主体にして元気で走れる状態にするのが我々の仕事と思っていますから、そこに対してのプレッシャーは大きなレースですから、スタッフ一同緊張感を持ってやってきた、という感じですね。

(ダービーで)2着のエフフォーリアも天皇賞を勝ちましたから、レベルが高かったなと改めて思いますが、それに恥じないレースをと思っていますし、それに恥じない馬を作っていくことを、この限られた期間でやっていきたいと思っています。

(自身にとってジャパンカップは)世界の国際GIレースですね。我々がブリーダーズカップを目指したり、凱旋門賞を目指すのと同じように、ジャパンカップもそういう位置づけであると思っています。挑戦しがい、やりがいのあるレースだと思っています。

ダービー馬として恥じない、神戸新聞杯は条件が揃わなかったですが、今回は良馬場で出来そうなので、思う存分パフォーマンスを出してもらって、上位に食い込みたいと思っています。応援よろしくお願いします」

5.キセキ

三度目の正直がないか?ジャパンC3回目の挑戦になるキセキ。先週CWコースで6F79秒8~1F12秒3の猛調教を消化し、この日は馬なり。同じくCWコースに入り、6F87秒6~1F12秒3で流した。「トップスピードに乗ってから躍動感がありました。走るフォームが良く、気持ちも向いている。明らかに前走よりいい状態」と話す辻野師の表情からは歴戦の7歳馬への敬意が感じられる。「紛れのない東京の2400メートルはこの馬に合っている。瞬発力勝負では分が悪いので持久力勝負に持ち込みたい」のコメントから2着に入った3年前のような逃げの手が読み取れた。 

6.グランドグローリー

グランドグローリー Grand Glory】
◆調教状況
アナイス・デュモン調教助手騎乗
調教時間:6時30分から6時58分
調教内容: 丸馬場で軽い運動をした後、ダートコースにて右回りでダク(速歩)200m、キャンター(1ハロン40秒程度)1200m、常歩400m、左回りでキャンター(1ハロン13秒から17秒程度)約2200m、ダク(速歩)1000m、常歩600m

◆アナイス・デュモン調教助手のコメント
「昨日から引き続き飼い葉をよく食べていて、輸送での疲れも取れた様子です。本日の調教は、右回り、左回りそれぞれで常歩、ダク(速歩)、キャンターを行い、思い描いたとおりに調整することが出来ました。騎乗した感触もとても調子がよいように感じました。東京競馬場に移動してからの調教は、体重が少し減ったこともあり、軽めで行う予定です。芝コースに入って調整するかは東京競馬場に着いてからの馬の状態で判断したいです」

ここが引退レースと決まっているフランスのグランドグローリー(牝5歳)が虎視たんたんと牙を研いでいる。

 左回りは5戦2勝、2着3回と連対率100%。フランスの5歳牝馬グランドグローリーが不気味な存在だ。8月の仏G1・ジャンロマネ賞で後方一気を決めてG1初V。続く前走のオペラ賞も鼻差2着に好走している。

 23日の朝は競馬学校のダートを右回りで軽く1周してから左回りに変え、1F16~20秒程度のキャンターで1周。耳をピンと立て、気品を漂わせるたたずまいが印象的だ。デュモン助手は「カイバはしっかり食べており、体に柔らかさが戻っています。輸送の疲れは取れました」とコメント。

 近走は中距離を使われているが、同助手は「2400メートルは少し長いかもしれないが、対応できる距離」と前向き。C・デムーロとのタッグで上位進出をうかがう。

 グランドグローリーは競馬学校の丸馬場で軽い運動をした後、ダートコースへ。軽いキャンターで汗を流してから5F72秒0~1F11秒9の時計を出した。デュモン助手は「引き続きカイバをよく食べて、輸送での疲れも取れた様子です。騎乗した感触もとても調子がいいように感じました。東京競馬場に移動してからの調教は体重が少し減ったこともあり、軽めで行う予定です」と話した。

7.オーソリティ

勢いなら負けてはいない。前走のアルゼンチン共和国杯をトップハンデを背負いながら完勝したオーソリティは24日、美浦Wで3頭併せ。リアグラシア(2歳1勝クラス)とヴィントミューレ(3歳1勝クラス)の2頭を先導する形でスタートすると、終始リラックスムードで、最後まで余裕たっぷりに5F67秒8-38秒1-11秒6を計時。前者と併入、後者には半馬身先着した。

 木村師は「この中間は中2週ということで慎重にならざるを得ないと思っており、馬に対してはあまり期待しないように心掛けましたが、いい意味でいつも通り(の追い切りが)できたなと思います」と感触を伝えた。

 過去3度のG1戦では5・14・10着と、一見壁を感じる成績ではあるが、これは全て右回りでのもの。「データが出ている以上、認めざるを得ないですね」と師が話すように、現役屈指の左回り巧者。昨年の青葉賞Vに、アルゼンチン共和国杯連覇など、左回りだと格段にパフォーマンスが向上する。舞台が府中の二四なら、実績上位馬にひと泡吹かせる可能性は十分あり得る。

 17年以来となる3頭(以上)の外国馬が参戦するジャパンカップ(28日=東京芝2400メートル)。3頭すべてがG1馬とネームバリューもそれなりだが、05年アルカセットを最後に海外勢のVは途絶えている。例年通り、チームジャパン内の覇権争いとなれば、コントレイルが有終の美を飾る? いや、最後の直接対決で、世代トップ逆転を狙うオーソリティにもチャンスがありそうだ。

 オーソリティが同世代のトップランナー・コントレイルと直接対決したのは2歳暮れのホープフルSのみ。無傷の3連勝で初めてのGIタイトルを獲得した後の3冠馬に0秒8もの差(5着)をつけられたとあれば、2度目の対戦となるジャパンカップでの逆転は不可能に思える。ただ、オーソリティのその後の足跡を見れば、「もしかして…」という期待を抱かせる。

 3歳秋のアルゼンチン共和国杯。骨折明けで半年ぶりの実戦、初の古馬相手で舞台はGII東京の長丁場という高いハードルをいとも簡単に乗り越えてみせた(0秒2差V)。過去20年で3歳馬の勝利は17年スワーヴリチャードのみという壁を、厳しい条件下で突破したのだ。当時のルメールはレース後「トップスピードに入ると最後まで止まらなかったね」。そのスピードの持続力に驚きの声を漏らしている。

 同じく半年ぶりとなった今年のアルゼンチン共和国杯も圧巻だった。前年比プラス3.5キロのトップハンデをものともせずに、0秒4差完勝。この時、なんとルメールは「向正面で勝つ自信があった」と豪語している。「長期休み明け、斤量も背負っていた中で結果を出せて馬の成長を感じましたね」とは太田助手。同じレースの勝利であっても、時にかかり気味になることも少なくなかった馬が、しっかり折り合って運べたことに4歳になっての進化がはっきり感じ取れた。だからこそ、ルメールが向正面の時点で早くもVを確信したのだ。

 もともと体質が弱く、キャリア10戦のうち7戦が2か月以上の休み明けで、最短間隔が20年有馬記念の中6週という馬。中2週での頂上決戦は“禁断”のローテにも映るが…。見方を変えれば、それだけ馬に芯が入った証拠とも言えないか。

「前走でもしっかり仕上がっていたので、上積みというよりはいい状態をキープさせるというイメージで調整しています。使った後のダメージもなかったので馬は元気いっぱいですよ」と太田助手。その言葉通り、1週前追い切りの18日には南ウッドで7ハロン99.7-39.6-12.5秒と軽快な脚取りを披露している。

 鞍上のルメールはここを勝てば歴代最多タイのジャパンカップ4勝目。頼りになる鞍上を味方に、世代トップ逆転Vへ――。それこそが、ひと足先に種牡馬入りする同世代のライバルに対する最高のはなむけになる。

28日(日)に東京競馬場で行われる第41回ジャパンカップ(GI)に出走するオーソリティ(牡4歳、美浦・木村哲也厩舎)について、共同会見での木村哲也調教師のコメントは以下の通り。

「前走(アルゼンチン共和国杯)は、強い競馬をしてくれました。しっかり立ち回ってしっかり走って来たので、中2週で(次の)競馬に使うにあたっては慎重にならざるを得ないなとは思っていました。良い意味でへこたれる事なく、元気にリカバリーしてくれたという感じはしています。

(3歳で勝ってから4歳で連覇の1年間で)レースの内容も、走り方も凄く良くなりましたし、成長もしていると思います。色々弱い所を抱えているんですけど、そういう不安もだいぶなくなって来て、管理しやすくなっているという印象はあります。

(今朝の追い切りは)いつも通り出来れば、という思いがまずはありました。オーソリティだから、今週GIだから、ジャパンカップだからという所以前に、いつも通りに厩舎の追い切りが出来るように段取りが組みたいなと考えていて、そういうイメージでスタッフにリクエストしました。良い意味でいつも通りに出来て、順調に来ていると思います。

(ジャパンカップへの思いは)こんな夢のレースに、調教師として管理馬を出走させて頂ける日が来るとは、という感じですね(※木村哲也厩舎はこれがジャパンカップ初出走)。地に足をつけて仕事をしているとは思っているんですけど、実際に自分の管理馬が出走するとなると幸せな事だなと思っています。

(再度ルメール騎手とのコンビで)元気一杯ゲートを飛び出して行ってくれるように、僕の方が段取りを組めればなと思います。ルメール騎手も厩舎の馬にたくさん乗って頂いて、色んな事を分かってくださっているので、今回も変わらず、GIだから、東京の2400mだからというのはあまり関係ないという気持ちでいます。

自分の管理馬が出ていなくても、ワクワクするようなメンバーですね。ダービー馬がたくさん出てきて三冠馬もいますし、そんな中で終わってみれば良いレースだった…というようなジャパンカップで終われるようにしたいですね。微力ではありますが、オーソリティを健康で元気一杯に走れるように何とか導いて、そういう役割の一端を果たせればと思っています」

8.ウインドジャマー

 ウインドジャマーが上がり馬の勢いを感じさせる走りを披露した。Wコースでレイエンダ(6歳オープン)に3馬身先行し、馬なりのままラスト1F11秒7で併入。藤沢和師は「いい動き。若い頃に芝で結果を出せなかったのは適性というより気性の問題。ちぐはぐなレースばかりしていた」と語る。14年秋の天皇賞馬スピルバーグ産駒で、半兄は10年共同通信杯を制したハンソデバンド。芝で血統の威力を発揮するか。

9.アリストテレス

11月28日(日)に東京競馬場で行われるジャパンカップ(GI)に出走予定のアリストテレス(牡4、栗東・音無秀孝厩舎)について、共同会見の音無秀孝調教師のコメントは以下の通り。

「春の最後の方は良くなかったんですが、夏場にリフレッシュして、元へ戻ったような感じがします。(京都大賞典は)勝ちに行ったんですが、最後に差されたので仕方ないかなと思っています。良くなっていますので、去年の秋のような感じで来ていると思います。

いつものようにノーザンファームしがらきへ放牧に出して、短期ですけれどもリフレッシュしたような感じになっています。そこから4本くらいの追い切りを考えて、早めに入厩させています。良い状態になっていると思います。

(1週前は)パートナーが意外と動かなかったものですから、全体の時計は速くなかったんですが、最後は良い動きをしてくれたと思います。1週前としては良かったと思います。今日はそういうことがあって、もう1頭別の馬をつけて3頭で行かせました。前半ゆっくり流して、最後は半マイルから速くなるように指示をして、良い時計も出てますし、最後も12秒フラットで動いていますので、動きも良かったし、先週より状態は上がっているかなと思います。前走の休み明けとは違って、輸送は入りますが、この馬にとって左回りは良いんですよね。プリンシパルS以外は結果を残していますので、距離もゆったりありますし、自分の力を出せるのかなと思います。

新潟も中山も東京も経験がありますし、(輸送で)気にする材料はないですね。

(横山武史騎手は)関東の若手では一番乗れている、ということでお願いしていますが、初めて乗るのと、稽古にも乗れなかったので、スマホで見られるレースは全部見ておくように指示はしています。だいたい、どういう馬かは掴んでくれていると思いますから、その辺は心配していません。

海外の馬とかは全く分かりませんし、一緒に走ったことのあるコントレイルはいますし、胸を借りるつもりで頑張ってほしいと思います。

(ジャパンカップは)最近は海外の馬が来ない時期もありましたが、オウケンブルースリウオッカにハナ差の2着とか思い出深いレースもありますし、僕自身はミスラディカルで初めてジャパンカップに乗せてもらいましたし、思い出はありますね。(ジャパンカップ初制覇を)叶えてほしい馬ですし、あれだけコントレイルと接戦を演じたので、もう1回再現をしたいと自分自身は思っています。

特にそういうところ(枠順)は気にしていません。与えられた枠で自分のレースをする、そういう考えしかないですね。

最後のコントレイルのレースになる、ということで、こちらももう1回、コントレイルと走れるチャンスを与えていただきましたので、もう1回菊花賞の再現をしてほしいと思っています。応援してください。お願いします」

10.ロードマイウェイ

 ロードマイウェイはアルゼンチン共和国杯13着から中2週とあって坂路で余力残し。4F53秒2~1F12秒5と絶妙なサジ加減だ。動きを確認した杉山晴師は「強すぎず軽すぎず時計もちょうどいいぐらい。前走からの過程は思い通りです」と胸を張る。前走は大敗を喫したが、前々走の京都大賞典では勝ち馬からわずか0秒3差の5着。「大賞典はしっかり走っていた。スローの上がり勝負では分が悪い。タフな展開になれば、浮上のチャンスはあると思います」と諦めない勝負師の表情だった。 

11.シャドウディーヴァ

 シャドウディーヴァ(牝5歳、美浦・斎藤誠)は6度目にして初めて、牡馬相手のG1にチャレンジする。

 それは成長の証しでもある。前走の府中牝馬Sで待望の重賞初V。4角ではまだ14番手と、届かないような位置から上がり最速となる3F33秒1の豪脚で差し切りを決めた。5歳秋を迎え、斎藤誠師は「覚醒してきた感がある」と言い放った。

 もともと前向きで、オンとオフの切り替えもうまくできていたが、トモに弱さがあり体質面の成長が追いついていなかった。それが、「ようやく体と気持ちが一致してきました。トモに張りがあり、筋肉には柔らかみが出てきましたね」と、成長著しいハーツクライ産駒に目を細める。

 オークス6着以来、2度目となる2400メートル戦。指揮官は「今思うとすごいメンバーでしたからね。そこで勝ちに行ってのものだし、当時とは中身も違う。距離は持つと思います。左回りでは伸びが全く違う。そこがジャパンCを選んだ理由」と自信をのぞかせる。

 24日の最終リハは、美浦坂路で予定通り軽めの調整。「今のいい状態でどこまでやれるか。楽しみです」。人馬そろってのジャパンC初挑戦。今から、ワクワクが止まらない。(デイリースポーツ・村上英明)

28日(日)に東京競馬場で行われる第41回ジャパンカップ(GI)に出走するシャドウディーヴァ(牝5歳、美浦・斎藤誠厩舎)について、共同会見での斎藤誠調教師のコメントは以下の通り。

「先週横山典弘騎手が関西から来てくれて、木曜日に追い切りに乗って感触を確かめてくれました。今週は体も心も出来ているのでサラッと、坂路で調整程度の併せ馬でした。ここに来て大分体と気持ちが一致して、しっかり動けるようになっているので、良い状態でレースに臨めるのが何よりだと思います。

(前走の印象は)どうしても腰や体の状態があって、左回りの方が右回りよりは得意で、1800mという距離設定もこの馬にはベストだと思っていましたから、タイトルを取れて良かったです。ジョッキーも上手く乗ってくれたと思います。勝った後はオーナーサイドとはエリザベス女王杯へ、という話もあったんですけど、得意な左回りというところで。オークスで距離も経験していますし、その時には勝ちに行ってちょっとバテてしまいましたが、今の追い込み脚質なら距離も持つ、許容範囲だと思って、オーナーサイドとも話し合ってジャパンカップに行くことを決めました。

GIの中のGIですし、相手が凄く強いのは分かっていますし、挑戦するからには一生懸命攻め馬をして、精進して…そういう状態に仕上がったと思います。(強いと言われてきた牝馬の5歳世代として)惜しい所まで行って重賞がなかなか取れなかったんですが、今考えると相手が強かったな、というのはあります。その中で善戦してきて経験も積んできて、前走で1つタイトルを取った上でGIに挑戦出来るのは光栄だと思っています。

ジャパンカップは今まで見るレースだったので(※斎藤誠厩舎はこれがジャパンカップ初出走)、なかなか大変なレースだなとは思いますが、状態が良い今であればどこまで出来るかな、という挑戦者の立場で楽しめると思います。一生懸命頑張りますので、応援よろしくお願いします」

12.サンレイポケット

 天皇賞・秋で4着に健闘したサンレイポケットがさらなる高みを目指す。鮫島駿が騎乗した坂路追いはパーティナシティ(5歳オープン)と併せ、4F53秒9~1F12秒2で併入も手応えは余裕。高橋義師は「先週、馬場(CWコース)で追い切ったので今朝は坂路。ハロー(馬場整地)から時間がたって走りにくそうに見えたけどジョッキーは動きも状態もいいと言っていました」と納得の表情。「距離は2000メートルがベストだけに何とか頑張ってほしい」と2F延長クリアを願っていた。

13.モズベッロ

秋3戦目になるモズベッロだが、まだ良化途上は否めない。最終追いは坂路。先週日曜にも4F56秒5~1F12秒2の時計を出しているが、この日の4F52秒9~1F12秒9から感じられるのは、もどかしさ。ゴール前は鞍上がうながすシーンもあった。森田師は「絶好調時ほどの動きではないが前走よりは上がっている。悪くはない。ただ、良化がスロー。もう一段、上がってほしい」と話すにとどめた。春の大阪杯2着でコントレイルに先着。力は秘める存在だ。

14.ユーバーレーベン

28日(日)に東京競馬場で行われる第41回ジャパンカップ(GI)に出走するユーバーレーベン(牝3歳、美浦・手塚貴久厩舎)について、共同会見での手塚貴久調教師のコメントは以下の通り。

「この子の場合はいつも気持ちの方が大切なので、常に調教は併せ馬の形でしていて、今週も3頭併せの真ん中に入って、レースに向けてのモチベーションを上げて行くような追い切りをしました。元々それほど良く見せるタイプではないのですが、今週の動きは十分合格点をあげられるものだったと見て取れました。

オークスの後に、軽い脚部不安で休ませた期間が長かったという事もありましたし、秋華賞に間に合ったというより、間に合わせたという部分も正直ありました。そういった面もあって残念な結果になってしまったのですが、レース後特に脚元も問題なかったですし、レース後に状態がアップしてきたというのは何よりだと思います。

苦しい状態の中での秋華賞の後に状態をよく見ていましたが、馬には本当にハリも出て来ましたし、調教の内容も、馬の走る気持ちも随分出て来たんじゃないかなというところで、秋華賞を使った上積みはあるんじゃないかと思います。

広い東京の2400m、というのは彼女にとって一番力を発揮できる舞台であることは間違いないと思います。ジャパンカップですからやはり強い馬が出て来ますし、勿論胸を借りるつもりではあります。この子の適性面に賭けてみたいところと、3歳牝馬で斤量的にも若干恵まれているんじゃないかというところはあるので、その辺りに望みを託してみたいという気持ちはあります。

なかなかオークスのようには行かないんじゃないかな…とは思っていますが、ジョッキーも東京の2400mへの適性を凄く感じてくれているようですし、ジョッキーがその辺りも楽しみながら乗ってくれたら良いな、と思います。

秋華賞が不甲斐ない結果で、ファンの皆様には申し訳ないなという気持ちなのですが、その後順調にレベルアップして来られました。今回のジャパンカップは少なくともあのような出来ではないので、しっかり作れていますし、この子の力は十分に発揮出来る状態になっているので、ファンの皆様のひと押しがあれば、もっと良い成績が収められるんじゃないかと思っています。応援して頂ければと思います」

15.マカヒキ

 今年のジャパンCは華やかなメンバーがそろった。来日した外国馬3頭はいずれもG1勝ち馬とバリバリの能力が備わっている。日本馬に地の利があっても脅威の存在になるかも。

 迎える立場の日本馬は4世代ダービー馬がそろい踏みとなる。最年長の8歳マカヒキはこの日、坂路単走で追い切った。しまいをサッと伸ばし、4F53秒5~1F12秒6でゴールへ。一時期より素軽さが増した印象だ。友道師は「しまいを伸ばして動きは良かった。前走以上の状態に仕上がっている」と好感触だ。

 前走・京都大賞典は16年ニエル賞以来、約5年1カ月ぶりの勝利。積極的な立ち回りが結果につながった。道中7、8番手の位置取り。意識して前へ。直線は間を割りながら闘志をかき立て、ゴール寸前でアリストテレスを鼻差でとらえた。「それまで歯がゆいレースがあったし、なかなか勝てなかった。でも常に頑張って走っていたからね。ここまで大事に使ってきたから、まだ体がいい意味で若い」と目を細める。

 そう、指揮官も口にするのが8歳とは思えない若さだ。この中間、厩舎周りの運動を見ていてもハツラツとした身のこなし、しぐさが印象に残っている。この日も朝日に照らされ、体がピカピカに光っていた。「前走後、在厩で緩めることなく調整して毛ヅヤが良くなっている」。さらに調子は上向きとみていい。

 舞台は16年ダービーで世代の頂点に立った東京2400メートルだ。「一番合っている条件だと思う」と歓迎。過去このレースは3回、出走して17年と19年が4着、20年は9着だった。今年はきっと、ひと味違う――。息を吹き返した実力馬がレース史上最高齢となる8歳Vを目指し、思い出の地に立つ。

16.ユーキャンスマイル

ユーキャンスマイルの最終追いは芝コース。ウーリリ(5歳オープン)を先行させ、背後でそっと折り合う。直線は内から馬体を併せ、6F80秒8~1F11秒6と余力残しでピッタリ並んでゴールを駆け抜けた。友道師は「札幌記念から始動したことで調整しやすいし、春より具合はいいと思う。3走目でベストの状態」と前向きに話す。天皇賞・秋は9着に甘んじたが2F延長が好材料。「長くいい脚を使うので2400メートルなら、より持ち味を生かせる」と腕ぶした。

17.ワグネリアン

復権を期す18年ダービー馬ワグネリアンは新コンビの戸崎がCWコースで感触を確かめた。先行するデルマヤクシ(3歳1勝クラス)の内に併せて首差遅れたが、6F83秒5~1F12秒4の時計も含めて戸崎は納得の表情。「掛かると聞いていたので気をつけた。並びかける時に少しモタついたがアクションを起こしてからはしっかり反応してくれた。バネのある柔らかい動き」とうなずく。友道師も「前走(富士S6着)でマイルに使ったことで前向きさが出ると思う」と変わり身を期待した。 

18.ジャパン

◆調教状況
ロジャー・クインラン厩務員騎乗
調教時間:7時01分から7時27分
調教内容: 丸馬場で軽い運動をした後、ダートコースにて左回りでキャンター(1ハロン15秒から18秒程度)1400m、常歩600m、キャンター(1ハロン13秒から18秒程度)1400m、常歩200m

2021年は3頭の外国馬が来日。アイルランドのA・オブライエン厩舎からはブルーム(牡5歳)、ジャパン(牡5歳)の2頭のG1ホースが送り込まれてきた。

 ジャパンはG1・2勝を含む重賞6勝の実力馬。前走のBCターフは先行策からしぶとく粘って4着に健闘している。23日、キーティング助手は「2400メートルという距離は合っている。レース当日の馬場については良馬場が理想で、標準的なクッション性があればいい(クッション値であれば8~9程度)」と話した。来日後の調整もいたって順調。僚馬ブルームとともに木曜に東京競馬場に移動し、金曜に強めの調教を行う予定になっている。

競馬学校の丸馬場で体をほぐしてダートコースで6F86秒6~1F13秒7と軽めの負荷をかけたジャパン。キャンターと常歩(なみあし)を繰り返し、東京競馬場への輸送に備えた。キーティング助手は「とても元気でカイバはいつも完食しています。今日は昨日と同じ内容でしたが少し負荷をかけたものを行いました。レースに向けての調整過程に手応えを感じています」と状態面に自信をのぞかせた。

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